江戸っ子で魚屋の金助は、酒に溺れて仕事を忘れ、その日暮らしの体たらく
女房のお滝に「酒は呑まぬ」と約束書を書かされて・・・
一刻(2時間)間違って早く起されて、芝の浜で河岸が開くのを待っていた
波打ち際で汚い財布を拾った金助は・・・・、
人の居ないのを幸いに、それを懐の中へ
慌てて家に取って返し
女房に誰も居ないかを確かめさせて
財布を開けたら48両!(7000万円)
一生仕事をしないで酒呑める!
長屋の連中集めて大宴会
ただで呑めると芸を披露
がまの油の口上を・・・
そこに借金とりの鬼瓦(おにがわら)
そうだ、金は有る
(でも皆んな居るからお金を出せない)
嫌われ者の鬼瓦 悩む金助
お酒ご馳走様
借金は明日、二人きりになった時に返します
二日間呑み通し、お前さん仕事に行っておくれよ~
仕事行くって約束書 48両なんてないよ
それは夢だよ!
なにが夢だい、お滝 お前お金を独り占めにしたな
48両! それが夢じゃないなら俺たちにも・・・
お滝は嘘はつかねえ あれは夢だったのかぁ
俺は酒を呑むと解らなくなる 実は金はねえんだ
それじゃ借金の形にお前の身体をちょうだい~
すっかり酒を断った金さんは身代も大きくなり
三年目の大晦日
ごめんなさい、お前さんに嘘を言いました
48両はここにあります
あの時、このお金、番所に届けたんです
そして一年後お金は手許に・・・
一杯だけ呑んでおくれ、
でないと私の気持ちがおさまらないの
やっぱり酒は呑まねえ、誓ったんだ
お前が辛いなら一杯だけだぜ
酒は旨いねえ、
なんでこんなに旨いのを止めていたんだ!
人生好きな様に生きなきゃ~
エライコッチャ ヨイヨイヨイヨイ・・・
完