子供の頃から隣に住む、とみえさんに恋心をい抱いていた鳶吉っあん、
42才に成った今日、とみえさんのお父さん、
番助さんに自分の思いを とみえさんにと、
・・やって来たのだった。
なに!結婚の申込み?それは、とみえは知っているの
いえ、私だけの想いです。
では、とみえは何にも知らないの
はい。
では自分で、その想いを、とみえに言え!
なにも知らない、陽気なとみえさんは・・・・・
7年ぶりに来た鳶吉さんに、
私が畑で作った大根を。
大根が大好きな鳶吉さん、
自分に気があると勘違いして、調子にのって要らぬことまで喋りだした。
あのキノコ山は昔から俺らちのもんだ!
あれまあ~何て事言うだ!
キノコ山はうちのもんだよ!
そこに出て来た番助、
おい鳶吉、キノコ山は代々俺らちのもんだ!
言う事聴かないと、 この短刀が物言うぞ!
この選挙違反!
あら、本当の事言ったな!
お父ちゃん、こん棒 があるよ!
何でそんなもの持って来た!
おい、とみえ、何時の間にか鳶吉が 死んでるぞ!
あ~困った困った~
俺知らねえ。
エンヤトット、ドッコイショ~と、
踊ってる場合じゃねえっと。
おめえがこれから鳶吉を、穴に埋めてこい!
ここに鳶吉が持って来た結婚指輪をあげるから。
やだよお父ちゃん、おぶるのなんか。
とみえ 逃げるんじねえよ、
鳶吉死んでねえよ、生きてるよ。
ほら、とみえ、鳶吉生きているだろ、だから結婚しろ!
結婚なんて、考えてねえよ。
え、おめえ、鳶吉好きでねえのか、
なんだ、そうか、そりゃそうだ、
こんな男 やめたほうがいい。
このやろう、出ていけ、
とみえはおめえなんかと結婚するわけねえだろ、
二度と俺ちに来るんじゃねえぞ!
お父ちゃん早く幕を閉めて!
世の中世の中、こんなもん。